PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)からの自然妊娠でしたこと4つ
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)、別名「ピーコス」。
私は実際に婦人科で「排卵していない」と言われましたが、不妊治療なしで自然妊娠することができました。(当時33歳。)
事前の「妊活」として行なっていたことをまとめておきたいと思います。
多嚢胞性卵巣症候群とは
別名、PCOS(ピーコス)。この疾患は卵巣で男性ホルモンがたくさん作られてしまうせいで排卵しにくくなると言われています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
私は10代の頃から月経が月に2回ある過多月経でした。
26歳の時に婦人科でこの診断を受け、医師から女性ホルモンが少ない、妊娠は難しい可能性がある、と言われました。
当時は「子どもはいつかできたらいいなあ」という感じだったので、医師からは女性ホルモンの分泌を助けるため経口ピル(マーベロン)を使った治療を薦められました。
(また後日書きたいと思いますが、その医師にピルは日本では保険の適用にならないと言われ、当時一ヶ月3千円=1日100円かかりました。他の国では、処方箋なしでドラッグストアで変えたり、もっと安いです…。)
それから引越しやら転職やらあり、ピルを飲んだり飲まなかったりしながら、特に数年が過ぎました。
他、いわゆる「不妊治療」は一切していません。
「排卵していません」という医師の言葉
30歳を過ぎて思うところあり、婦人科を変えたところ、医師から基礎体温表を見ただけで「排卵していませんね」と言われました。
またその先生から低体温&低体重を指摘され、生活習慣を改善するようアドバイスを受けたのです。
その医師のアドバイスを元に、改善を始めてから1年くらいで、自然妊娠しました。
はじめに断っておきますが、妊娠には様々な要素が関わっているので、「生活習慣を改善したから妊娠した!」と断定することはできません。
あくまで私の場合はPCOSと診断されましたが自然妊娠できました、生活習慣を変えたことがよかったのではないかな?という程度です。
この疾患は原因不明ですし、人は一人ひとり違います。全ての人が私と同じようにすれば妊娠できますよ~と言うことはできません。
よってPCOSと診断され、かつ妊娠を希望されている方は、医師と相談しながら治療を受けていただくのがよいと思います。
ただ、自分と同じ症状で悩んでいる方のために、あくまで参考として、私の経験談をシェアしたいと思います。
ちなみに妊娠前の私の体温は平熱が35度台、身長が160cm以上あるのに体重は47kgでした。確かに職場検診でも痩せ過ぎだと出ていましたし、体温も低いとは思ってましたが、子供の頃からそうだったのでこれが「当たり前」になってしまっていたのです。
【PCOSからの自然妊娠でしていたこと】
- 食事
- 運動(筋トレ)
- 睡眠
- 温活
1. 食事
それまでの朝ごはんといえばバナナ1本がデフォルトだったのですが、
「朝はしっかり食べてください。体重を増やすにも食事は重要ですし、体温を上げるためには燃料が必要なんです」と医師から言われ、それ以来バナナはやめました。
どんなご飯がいいかというと、やはり和食が良い、とのこと。
なので最低限、ご飯とふりかけ+味噌汁(前日の作り置き)とか、自分ができる範囲で変えていきました。
あとこれは次の筋トレにも関わってくるんですが、ジムのトレーナーに「筋肉を作るにはたんぱく質が重要」と聞いて、できるだけたんぱく質(肉とか魚とか卵とか)も摂るようにしました。
それと一度お腹を冷やすと体温を上げるのは大変なので、冷たい飲み物や食べ物をなるべく摂らないことが重要です。もしどうしてもの時は温かいお茶やお湯を一緒に摂ることを徹底しています。(妊娠中~産後も。)
2. 運動(筋トレ)
私はもともと運動ギライ。
仕事は事務職だったのでずっと座りっぱなしの生活です。
だけど体温を上げるには筋肉を作らないと。
で、「運動苦手な人でも大丈夫よ」とすでに通っていた母に勧められていたこともあり、ジムに入会しました。30分でサーキットトレーニングする、全国チェーンの女性専用ジムです。
これ私的に合っていました。
普通のジムに通っていたこともあるのですが、毎回「有酸素運動(ランニング)+無酸素運動(筋トレ)の1セット」で45分~1時間くらいかかる。
でもここは無酸素と有酸素の組み合わせで必ず30分で終えることができるようになってるんです。
近所にあったので、週に2〜3回は行くことができ、通い始めてちょうど1年くらいで妊娠が発覚しました。
3. 睡眠
医師から「しっかり休息を取るのもホルモンバランスを整えるのに重要ですよ」と言われ、それまでは深夜までPC作業して就寝、朝はなかなか起きられずバタバタで出勤・・だったのを、夜11時にはベッドに入るようにしました。
そうしたら不思議と、朝7時には自然に目が覚めるようになりました。
4. 温活
この頃、ちょうど父親が健康関連の本を色々読んでいて、私の体温が低いと知ってシルクの腹巻を送ってきてくれました。それまでシルクとか身に着けたことなかったんですが、初めて使った瞬間から温かさを感じてびっくり。
それからは毎日着けるようになりました。
その後自分でも色々調べたんですが、女性はやはり下半身(とくに子宮の辺り)を冷やさないことが重要みたいです。その後レッグウォーマーとか靴下とかも、シルクを買うようになりました。妊娠中~産後の今もずっと使っています。
まとめ
運動は、私は一人では続けられないと思ったのでジムに行くことにしましたが、もちろん自分でできる人は行かなくてもいいと思います。
食事も運動も睡眠も、全部基本的なことですよね。でもその「基本」を改善することこそが重要なのではないか、と思っています。